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公的融資制度の比較|公庫・マル経・保証協会付・制度融資・セーフティネット保証を同じ500万円・5年で並べる

最終更新日:

この記事の要点

  • 500万円を5年で返すと、利息は公庫の無担保の基準利率で531,728円から751,142円です。マル経融資(年3.05%)は397,276円です(令和8年10月1日現在)。
  • 保証協会付の融資は利息に保証料41,250円から174,625円が加わります。銀行の金利が公庫の4.05%より0.3〜1.3ポイント低ければ総額は並びます。
  • 申込から入金までの日数を公式に書いているのは公庫の「1ヵ月程度」などに限られます。保証協会付と都の制度融資は、確認した公式資料に記載がありません。

同じ条件での総額と保証付の損益分岐からどうぞ。

公庫とマル経融資は公庫が直接貸すので保証料がありません。保証協会付融資・制度融資・セーフティネット保証は銀行などが貸し、保証協会の保証料を別に払います。
五つの制度を同じ項目で並べ、500万円を5年で返す場合の総額を計算しました。

五つの制度を、同じ項目で並べる

制度 貸し手 限度額 期間 担保・保証人 利率 保証料
公庫 一般貸付 公庫(国民生活事業) 運転資金4,800万円 運転資金5年以内(特に必要な場合7年以内) 相談 無担保・2期済で基準利率4.05〜5.65% なし
マル経融資 公庫(商工会議所等の推薦) 2,000万円 10年以内 無担保・無保証人 3.05% なし
保証協会付融資 銀行・信用金庫など 普通保証2億円・無担保8,000万円・無担保無保証人2,000万円(各以内) 金融機関と制度ごと 保証の種類で異なる 金融機関が決める 東京の協会で0.30〜1.27%
制度融資(東京都 小口) 銀行など(都・保証協会が関与) 2,000万円 運転資金7年以内 原則無担保 固定3年超5年以内で3.00%以内 0.30〜1.38%の半分を都が補助
セーフティネット保証5号 銀行・信用金庫など 一般保証と別枠で同額 金融機関と制度ごと 保証の種類で異なる 金融機関が決める 東京の協会で0.34%

前提:利率は令和8年10月1日現在。保証料は500万円以下の欄で、東京信用保証協会の料率表(2026年6月23日更新)です。他の協会の料率は異なることがあります。制度融資は自治体ごとに内容が違うため、東京都の小口を例にしました。
原文:公庫「金利情報」・同「一般貸付」・同「マル経融資」・中小企業庁「セーフティネット保証制度」・東京都 制度融資要項(10月1日改定版)・東京信用保証協会「信用保証料率の体系」。

各制度の仕組みは日本政策金融公庫の融資制度と信用保証協会付融資にあります。

制度ごとの総額を並べるイメージ

同じ500万円・5年で、払う額を並べる

制度 利率 毎月の返済 利息総額 保証料 合計
公庫(基準利率の下限) 4.05% 92,195円 531,728円 なし 531,728円
公庫(基準利率の上限) 5.65% 95,852円 751,142円 なし 751,142円
マル経融資 3.05% 89,955円 397,276円 なし 397,276円
制度融資(東京都 小口) 3.00%以内 89,843円 390,607円 20,625〜94,875円 411,232〜485,482円
保証協会付融資 貸し手が決める 出せない 出せない 41,250〜174,625円 出せない
セーフティネット保証5号 貸し手が決める 出せない 出せない 46,750円 出せない

※ 当サイトの試算。前提は元利均等・月払い・据置なしで、月利は年利の12分の1です。公庫の日割り計算や端数処理は含みません。
保証料は「500万円×料率×60÷12×0.55」(円未満切捨て)で、0.55は25回以上の均等分割の係数です。既存の保証付融資はなく、一括払いとしました。
都の保証料は、東京都制度融資・責任共有制度の対象外・500万円以下の欄(区分9が0.30%、区分1が1.38%)を当てた当サイトの判断です。
原文:東京信用保証協会「信用保証料の計算例」。

保証料のない公庫とマル経は、利率がそのまま総額です。マル経は公庫の基準利率の下限より134,452円少なくなります。
ただし公庫には無担保で特別利率Eの2.65〜4.25%もあり、当たる名称は融資制度と使いみちで決まります。
マル経は経営指導を原則6か月以上受ける必要があります(マル経融資の条件と流れ)。

東京都の小口は、保証料を入れても411,232円から485,482円です。公庫の基準利率の下限より約4.6万円から12.0万円少なくなります。対象は都内の小規模企業に限られます。

保証付の融資は、銀行の金利がいくら以下なら公庫と同じ総額か

保証付の貸し手の金利は公表されていません。そこで、保証料を足した総額が公庫やマル経と並ぶ「銀行の金利の上限」を逆算しました。

保証 保証料率 保証料 公庫の下限4.05%と並ぶ金利 マル経3.05%と並ぶ金利 公庫の上限5.65%と並ぶ金利
一般保証 料率区分1 1.27% 174,625円 2.75% 1.73% 4.38%
一般保証 料率区分5 0.77% 105,875円 3.26% 2.25% 4.88%
一般保証 料率区分9 0.30% 41,250円 3.74% 2.74% 5.35%
セーフティネット保証5号 0.34% 46,750円 3.70% 2.70% 5.31%

※ 当サイトの試算。前提は前の表と同じです。「この金利以下なら、利息と保証料の合計が右の制度の総額以下になる」という境目です。小数第3位を四捨五入しました。実際の金利を示すものではありません。
原文:東京信用保証協会「信用保証料率の体系」(一般保証は500万円以下の責任共有保証料率、5号は特例関係保険関連)。

料率区分は決算の内容で決まり、区分9が最も低く区分1が最も高い料率です。決算書に貸借対照表がない場合は区分5になります。
区分9でも、公庫の下限と並ぶには銀行の金利が3.74%以下(約0.3ポイント低い水準)である必要があります。区分1なら2.75%以下です。

自分の料率区分は、直近2期分の決算書を添えて東京信用保証協会に照会できます。5号と一般保証の保証料の差はセーフティネット保証5号の対象業種と認定に区分ごとの金額があります。

申込から入金まで:公式に日数が書かれている制度はどれか

制度 公式に書かれた日数 書いている先
公庫 一般貸付 申込から送金完了まで1ヵ月程度(土日・祝日を含む) 公庫「国民生活事業をはじめてご利用の方へ」
マル経融資 経営指導は原則6か月以上。申込から融資実行までは藤沢が通常1か月程度、甲府が概ね1か月から1か月半 日本商工会議所と各商工会議所。公庫と日商に実行までの日数の記載なし
保証協会付融資 記載なし 東京信用保証協会の手続き案内
制度融資(東京都) 記載なし 東京都の制度融資要項
セーフティネット保証5号 認定書は窓口で不備がなければ即日。申請から認定書の完成まで5開庁日程度(大阪市)。融資審査の日数は記載なし 大阪市の認定申請の案内

原文:公庫・日本商工会議所・藤沢商工会議所・甲府商工会議所・東京信用保証協会・大阪市。

検索の上位には「公庫は2〜4週間、制度融資は2〜3か月」と書くページがあります。公庫の「1ヵ月程度」とは区間が違い、「2〜3か月」は保証協会と東京都の原文に記載がありません。
日数が書かれていない制度は、窓口に聞いて逆算します。公庫の日数は公庫の融資は何日かかるかで日付に直しています。

入口の条件を確かめるイメージ

入口の条件:先に当てはまるかを確かめる

制度 入口の条件(原文)
公庫 一般貸付 ほとんどの業種の中小企業が対象。業種や経営内容によっては利用できない場合がある
マル経融資 従業員20人以下(商業・サービス業は5人以下)。経営指導を原則6か月以上受けて地区内で1年以上事業を行い、税金を完納し、商工会議所等の長の推薦を得る
保証協会付融資 保証協会の保証審査と金融機関の融資審査の両方がある
制度融資(東京都 小口) 都内の小規模企業者で、全国の保証付融資の残高が2,000万円以下
セーフティネット保証5号 指定業種で、最近3か月の売上が前年同期比5%以上減るなどの要件を市区町村長が認定。令和8年10月1日〜12月31日の指定は526業種

原文:公庫「一般貸付」・日本商工会議所「マル経融資」・東京信用保証協会「ご利用のご案内」・東京都 制度融資要項・中小企業庁「5号」。

複数に当てはまるときは、前の表で総額と日数を並べて、資金が必要な日に間に合う制度を選びます。

よくある質問

公的融資制度のうち、利息と保証料の合計がいちばん少ないのはどれですか

この記事で比べた範囲では、マル経融資の397,276円です(500万円・5年・年3.05%)。東京都の小口は保証料込みで411,232円から485,482円です。公庫の基準利率は531,728円から751,142円です。

保証協会付の融資は、公庫より高くなりますか

銀行の金利と料率区分で決まります。500万円・5年で、公庫の下限(4.05%)と総額が並ぶ銀行の金利は、料率区分9で3.74%以下、区分1で2.75%以下です。

マル経融資と公庫の一般貸付は何が違いますか

貸し手はどちらも公庫です。マル経は商工会議所等の推薦が要り、限度額2,000万円・10年以内・無担保無保証人・年3.05%です。一般貸付は推薦の要件がなく、運転資金4,800万円・5年以内で、無担保の基準利率は4.05〜5.65%です。

セーフティネット保証5号の保証料は、一般保証より安いですか

料率区分によります。500万円・60回で、5号は46,750円です。一般保証は区分5で105,875円、区分9で41,250円です。区分9だけは一般保証が5,500円安くなります。

まとめ

  • 500万円・5年の利息は、公庫の基準利率で531,728円から751,142円。マル経融資は397,276円。東京都の小口は保証料込みで411,232円から485,482円
  • 保証協会付と5号は保証料が41,250円から174,625円。銀行の金利が公庫の下限より0.3〜1.3ポイント低ければ総額が並ぶ
  • 日数を公式に書くのは公庫の1ヵ月程度など。保証付と都の制度融資は記載なし

この記事の調べ方

  • 「公的融資制度 比較」などの検索で上位に出るページを読み、金利や日数の数字が公式と合うかを確かめました。公式の現行ページに見当たらない数字は使っていません。
  • 利率・限度額・期間は公庫・日本商工会議所・中小企業庁・東京都の要項(10月1日改定版)の原文で、保証料は東京信用保証協会の料率表と計算式で確かめました。他の協会の料率は未確認です。
  • 保証付の貸し手の金利は公表の一覧がないため、利息は計算せず、公庫やマル経と総額が並ぶ金利を逆算しました。

このページについて

本ページは一般的な情報提供を目的としたもので、個別の融資・税務・法律に関する助言ではありません。
融資と保証の可否は金融機関・公庫・信用保証協会が判断します。推薦や認定の可否は商工会議所・商工会や市区町村が判断します。利率・条件・料率は変更されることがあります。申込前に各機関の公式情報をご確認ください。
記載した計算例は説明のための単純化した試算です。

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