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カードローンは借入残高を完済しても契約が終わりません。アコムも楽天銀行も契約を終えるには会員が申し出る規約です。
信用情報の「5年」は完済日ではなく契約終了日などから数えます。数え始めの日は機関ごとに違います。JICCの規定に当てはめると解約の日が遅いほど記録の消える日も遅くなります。
この記事の要点
- 完済と解約は別の手続きです。アコムは退会に完済と所定の届出を求め、楽天銀行は完済後に当行へ通知して契約を終了させる形です。
- 保有期間の5年の数え始めは、CICの開示書が報告日で、JICC(2019年10月1日以降の契約)は契約終了後、KSCは契約終了日です。
- JICCの規定を当てはめると2027年1月15日に完済して同日に解約した記録は2032年1月14日まで、3年後の解約なら2035年1月14日までです。
日付の計算は解約日別の表、規約の中身はアコムと楽天銀行の比較からどうぞ。
登録される情報の種類は個人信用情報とはにあります。このページは完済後の話に絞り、延滞や債務整理は扱いません。
完済しても契約は終わらない
残高が0円になっても契約期間が残っていれば契約は続きます。終わらせる手続きを2社の規約の原文で並べました。
| 項目 | アコム(AC会員規約) | 楽天銀行(スーパーローン会員規約) |
|---|---|---|
| 契約の期間 | 契約成立の日から5年間。申出がなければさらに5年間自動更新(26条) | 会員となった日から1年後の応答日を含む月の末日まで。審査のうえ1年間を限度に更新(3条) |
| 会員が契約を終えるには | 債務の全額を完済したうえ当社所定の届出をする。カードは返却するか使用不能にして処分する(13条) | 債務を完済した場合、契約期間中でも当行に通知して契約を終了させることができる(15条2項) |
| 会社の側から終えるとき | 期間満了日までに自動更新を行わない旨を申し出る(26条) | 完済した日から1年以上新たな借入をしなかった場合、当行は契約期間中でも終了させることができる(15条3項) |
原文:アコム「AC会員規約」/楽天銀行「スーパーローン会員規約」。2社の例で、ほかの会社は規約が違います。
どちらの規約にも完済しただけで契約が終わる定めはありません。完済は借入残高をなくすこと、解約は契約そのものを終えることです。
この違いが次の章の数え方につながります。完済額は日割りの利息で変わるので、式は利息の計算方法で確かめられます。

信用情報の5年は、完済日ではなく契約終了日などから数える
上位の解説の多くは保有期間を「5年以内」と書くだけで、どの日から数えるかを書いていません。3機関の公表を数え始めの日で並べます。
| 機関 | 公表されている保有期間 | 数え始め |
|---|---|---|
| CIC (クレジット情報) |
「契約期間中および契約終了後5年間」 | 開示書の項目説明は保有期限を契約が終了している場合に表示。残債額が0円で終了状況にコメントがあれば報告日から5年間。年月の月末に削除 |
| JICC 契約日2019年9月30日以前 |
「契約継続中及び完済日から5年を超えない期間」 | 完済日 |
| JICC 契約日2019年10月1日以降 |
「契約継続中及び契約終了後5年以内」 | 契約終了(包括契約は解約した日) |
| KSC (取引情報) |
「契約期間中および契約終了日(完済されていない場合は完済日)から5年を超えない期間」 | 契約終了日 |
原文:CIC「CICが保有する信用情報」/CIC「信用情報開示報告書 表示項目の説明」/JICC「信用情報の内容と登録期間」/全国銀行協会「センターの概要」。
延滞・債務整理などの異動情報や申込情報は別の期間です。
- 「完済から5年」はJICCの契約日2019年9月30日以前の契約にだけ当てはまる言い方です。2019年10月1日以降の契約は契約終了後から数えます。
- CICの開示書は5年の起点に報告日を使います。解約した日ではなく会社が利用状況を確定した日で、解約から報告までの日数は公表されていません。
アコムの規約も登録期間を「契約継続中および契約終了後5年以内」と書いています(14条)。KSCのページは完済日にも触れますが、完済しただけの場合の扱いは書いていません。
完済しただけの記録は、開示書でどう表示されるか
完済のあとも契約が続く記録は開示を受けるとどう見えるのでしょうか。CICとJICCの項目説明に区別が出ています。
| 機関 | 表示 | 意味(原文) | 登録期間 |
|---|---|---|---|
| CIC 終了状況 |
(空欄) | 契約が継続中のもの | 保有期限は契約が終了している場合に表示 |
| 完了 | 支払うべき金額が全額支払われ契約が終了したもの。カードの場合は残高がなく解約したもの | 報告日から5年間 | |
| JICC 契約状態 |
契約中 | 残高のある契約継続中の状態 | 契約継続中の期間 |
| 契約中(残高0円) | 契約継続中で、現在は利用がなく残高が0円となっている状態 | 契約日または残高が0円となった入金日から5年以内 | |
| 契約終了 | 契約が終了となっている状態 | 完済日(契約終了日)から5年以内 |
原文:CIC「信用情報開示報告書 表示項目の説明」(項目2・22・31)、JICC「信用情報記録開示書の見方(詳細版)」。異動などの登録期間がこれを超えるときはその期間です。
JICCは残高が0円のまま契約が続く状態に独立した区分を設けています。契約終了とは別の扱いで起点も違います。CICも解約していなければ終了状況は空欄で、5年の保有期限は表示されません。
CICとKSCにJICCの「残高0円のまま5年」にあたる定めがあるかは今回読んだ範囲に記載がありませんが、なしとは断定しません。
解約の日が遅いほど、記録の消える日も遅くなる
JICCは包括契約(限度額の範囲で繰り返し借りる契約)が残高0円のまま解約されずに5年を過ぎたときは、契約終了後5年を経過したものとみなします。延滞解消や取引事実の情報が付いている場合は除きます。
| 解約の仕方 | JICCの契約状態 | 登録の終わる日 |
|---|---|---|
| 解約せず残高0円のまま | 契約中(残高0円) | 2032年1月14日 |
| 完済と同じ日(2027年1月15日)に解約 | 契約終了 | 2032年1月14日 |
| 1年後(2028年1月15日)に解約 | 契約終了 | 2033年1月14日 |
| 3年後(2030年1月15日)に解約 | 契約終了 | 2035年1月14日 |
前提:契約日が2019年10月1日以降の包括契約で、2027年1月15日に残高0円になる入金をした。以後の借入も延滞解消や取引事実の情報もない。数え方はJICCの例(2024年1月29日が起点なら2029年1月28日まで)と同じ起点の5年後の前日です。
当サイトが規定を日付に当てはめた計算で、JICC自身の説明ではありません。実際の削除日は登録会社の報告でずれることがあります。
原文:JICC「信用情報の内容と登録期間」/JICC「開示結果の見方」。
解約せず残高0円のままの場合と完済と同じ日に解約した場合で、登録の終わる日は同じです。解約を遅らせた分だけ契約終了日が後ろにずれ、登録の終わる日も後ろにずれます。途中で借入や延滞があるとこの表は使えません。
上位の解説には解約しないと借入枠のある状態の記録が残り続けると書くものがありますが、JICCには5年で終了扱いにする規定があります。
ただし削除の日の早さと次の審査に通るかどうかは別の問題です。CICは取引の可否を各社が独自の基準で判断するとしており、削除の日だけで解約を決める根拠にはなりません。

解約から記録が消えるまで
- 完済して解約を申し出る。アコムは所定の届出、楽天銀行は通知と規約にあります。
- 解約した日を控える。JICCは契約終了日から数えます。
- 会社が機関に報告する。CICは貸金業法に基づく情報を日次、そのほかを月次で登録・更新すると公表しています。開示書の5年は報告日から数えます。
- 開示で確かめる。CICは終了状況が「完了」、JICCは契約状態が「契約終了」かを見ます。
- 保有期限を過ぎる。CICは保有期限の年月の月末に削除し、JICCは起点の5年後の前日までの登録です。
保有期間の途中で消すことはできません。CICのよくあるご質問は登録されている内容が事実であれば、訂正・削除することはできませんと答えています。事実と違うときは登録元の会社に問い合わせます。
本人が申告した情報(CICの本人申告情報など)は保有期間内でも削除できますが、完済や解約の記録とは別の種類です。
原文:CIC「CICが保有する信用情報」/CIC「信用情報開示報告書 表示項目の説明」/CIC よくあるご質問。
よくある質問
カードローンは完済すれば自動で解約になりますか
なりません。アコムの規約は退会する会員に完済と所定の届出を求めています。楽天銀行の規約は完済した会員が当行に通知して契約を終了させる形で、完済から1年以上借入がなければ楽天銀行の側から終了させることもできます。
信用情報は完済から5年で消えますか
完済日から5年とは限りません。JICCは契約日が2019年9月30日以前の契約で完済日から、2019年10月1日以降の契約で契約終了後から数えます。CICの開示書は報告日から、KSCは契約終了日から数えます。
解約しないと、信用情報の記録はずっと残りますか
JICCは5年で終了扱いにする規定を公表しています。残高0円のまま解約せず5年を過ぎた包括契約は契約終了後5年を経過したものとみなします。延滞解消や取引事実の情報が付く場合は除きます。CICとKSCは今回読んだ範囲に同じ規定の記載がありませんでした。
解約すると、次のローンの審査に有利になりますか
機関の公表資料からは言えません。CICは取引の可否を各社が独自の基準で判断するとしています。
まとめ
- 完済と解約は別。アコムは完済と所定の届出、楽天銀行は完済後の通知で契約を終える規約
- 5年の起点はCICが報告日、JICCが契約終了後、KSCが契約終了日。「完済から5年」はJICCの2019年9月30日以前の契約の言い方
- JICCは残高0円のまま続く契約を「契約中(残高0円)」と表示し、解約を遅らせた分だけ登録の終わる日も遅くなる
- 事実の記録は途中で消せず、解約が審査に有利かどうかは各社の判断
この記事の調べ方
- CIC・JICC・KSCの公式ページと、CIC・JICCの開示書の項目説明(PDF)を原文で読みました。数え始めと契約状態の区分はこの原文の記載です。
- アコムと楽天銀行の会員規約を原文で読み、完済後の契約に関する条文を抜き出しました。
- 解約日別の表はJICCの登録期間の規定を当サイトのスクリプトで日付に当てはめた計算です。
- 検索上位の7ページを読み、起点を書かない「5年以内」などの書き方は使っていません。
このページについて
本ページは一般的な情報提供を目的としたもので、個別の借入れ・信用情報・法律に関する助言ではありません。
保有期間や登録の扱いは機関ごとに定められ、規約や公表内容は改定されます。実際の記録は本人が各機関に開示を申し込んで確かめられます。
登録内容で困ったときは登録元の会社や専門家、公的な相談窓口に相談できます。


