
銀行カードローンや消費者金融へ申し込む前に「申し込みブラック」について知っておいてほしいと思っています。
申し込みブラックをひと言でいうと審査に通りづらくなってしまう状態のことです。
知らずに何社も申し込むと後で困ることがあるので、申し込む前に目を通しておくと安心です。
すでに申し込みブラックかもしれないという方に向けた項目も用意しました。
心当たりのある方もこのまま読み進めてみてください。
要点
- 申込みの記録はCICが照会日から6か月間、JICCが6か月以内。KSCは会社への提供が6か月まで、本人開示では1年分見えます。
- 毎月1社のペースでも3か月目に3件、6か月目に6件が残ります(1回の申込みで照会1件と仮定した計算)。
- 「申し込みブラック」という登録区分や、何件から影響するかの件数の基準は、確認した公式ページに書かれていません。
申し込みブラックとは

申し込みブラックとは短期間に複数のカードローンやキャッシングサービス、クレジットカードに申し込みをして審査に通りづらくなってしまう状態をいいます。
多重申し込みと呼ばれることもあります。
自己破産や債務整理、延滞を繰り返し行ったときの「金融ブラック」や「ブラックリスト」とは異なるものです。
・過去に一度もカードなどを持ったことはない
・カードを持ったことはあるけど支払いに遅れたことはない
こういう方でも申し込みブラックになることは十分ありえます。
実際に申し込む前に一度ここで仕組みを押さえておくと安心です。
なぜ申し込みブラックになるのか?
消費者金融や銀行カードローン・クレジットカード会社は申し込みを受けると個人信用情報機関に情報を登録し照会もします。
そのため他社での申し込み状況がわかってしまうわけです。
短期間に何件も申し込みがある人を見ると
・クレジットカードの現金化が目的ではないか?
・この人はかなりお金に困っているのではないか?
・借りるだけ借りて、踏み倒しのリスクがあるのではないか?
といった疑いを持たれ、結果として審査に通りづらくなります。
とはいえ「申し込みブラック」という登録区分があるわけではありません。
何件から該当するかの基準は会社ごとにばらばらです。
それでもおおよその目安はあります。
次はその目安を見てみます。

申し込みブラックになってしまう目安
申し込みブラックは支払い状況に関係なく誰にでも起こりえます。
逆に言えば目安さえ覚えておけば、うっかりしない限りまず避けられます。
一般的に「申し込みブラック」になる目安とされているのは、1ヶ月間で3件以上の申し込みです。
※上記はあくまで目安です。申し込みブラックにならないことを保証するものではありません。
ただ1ヶ月に2件までなら大丈夫というわけでもありません。
1ヶ月目2件、2ヶ月目2件・・・とむやみに件数を重ねるといずれ申し込みブラックになる可能性が高いです。
余裕を持つなら3ヶ月で3件以上の申し込みは「申し込みブラック」と覚えておくくらいが安全です。
先ほども書いたように、審査の判断は会社によって同じではありません。
A社では申し込みブラックとして落ちてもB社では通ることもあります。
申し込みブラックの確認方法

申し込みの記録そのものは個人信用情報機関で自分の情報を開示すれば確認できます。
ただ申し込みブラックは正式な用語ではありません。
個人信用情報機関で自分の情報を開示しても「申し込みブラック」や「多重申し込み」と登録されていません。
審査基準も会社ごとに違うので、自分が申し込みブラックかどうかを正確に知る方法はないのです。
短期間に複数の申し込みをしているのなら申し込みブラックの可能性がある、程度でしかわからないのが現状です。
一般的には1~3ヶ月以内に3件以上申し込んでいると申し込みブラックの可能性があるといわれます。
申し込みブラックになってしまったら?
一度申し込みブラックになると、すぐに元へ戻す手段はありません。
個人信用情報機関にある申し込み情報が消えるのを待つしかないのです。
この情報は自分の都合で消せるものではなく、保管期間があらかじめ決まっています。
申し込みブラックはいつ消える?
では申し込みブラックはいつ消えるのか。
申し込みブラックは個人信用情報機関に登録された情報がもとになっています。
なのでその情報がなくなれば自然に申し込みブラックの状況も解消されます。
申込み情報の保有期間は、CICが照会日から6か月間、JICCが照会日から6か月以内です(下の表)。最後に申し込んだ日から6か月がたてば、その時点までの申込み記録はすべて消えます。ただし審査は各社の基準で判断されるため、記録が消えても審査に通るとは限りません。
すでに何社か申し込んでしまった場合は、最後に申し込んだ日から半年間を目安に考えておけば大きく外れません。
申し込みブラックを回避する方法
避ける方法はシンプルで短期間(一度)に何件も申し込みをしないことです。
カードローンやクレジットカードの審査は、すぐに結果が出るとは限りません。
待ちきれずに一度に何社も申し込んだり、結果が遅いからと別の会社に申し込んだりする人もいます。
そうなると申し込み情報が蓄積されて「申し込みブラック」になってしまい、通る審査も通らなくなってしまう可能性があります。
申し込むときは自分の状況に合う業者を選んで1社ずつ進めるのが結局いちばんの近道です。
銀行カードローンは消費者金融より金利が低めに設定されていることが多いです。
そのかわり審査に時間がかかることがよくあります。
消費者金融は銀行カードローンより金利がやや高めのことが多いです。
その分審査は比較的早く最短当日~翌日に借り入れができます。
急いでいるなら最初から消費者金融に申し込んだほうが、あちこち申し込んで申し込みブラックになる心配もありません。
消費者金融はたくさんありますが、大手は対応が丁寧なのではじめての方でも使いやすいと思います。

申込みの記録はいつ消える?CIC・JICC・KSCの公式の保有期間
申込みの記録は、3つの個人信用情報機関がそれぞれ公式サイトに保有期間を載せています。3機関とも、数え始めるのは申込みをした日ではなく、会社が信用情報を照会した日です。
| 機関 | 記録の呼び名 | 保有期間 | 記録される内容 |
|---|---|---|---|
| CIC | 申込情報 | 照会日から6か月間 | 照会日、商品名、契約予定額、支払予定回数、照会会社名等 |
| JICC | 申込みに関する情報 | 照会日から6か月以内 | 本人を特定する情報(氏名、生年月日、電話番号など)、申込日、申込商品種別等 |
| KSC(全国銀行個人信用情報センター) | 照会記録情報 | 会員への提供は6か月を超えない期間。本人開示の対象は1年を超えない期間 | 会員がセンターを利用した日、ローンやクレジットカード等の申込み・契約の内容等 |
原文:CIC「CICが保有する信用情報」、JICC「信用情報の内容と登録期間」、KSC「センターの概要」。
表から読み取れることが3つあります。
- 消えるのは1件ずつ。保有期間は照会日ごとに数えるため、数社に申し込んだときは最後の申込みの6か月後に、その時点までの記録がすべて消えます。
- CICの記録には照会会社名が入る。CICの申込情報の項目には「照会会社名等」が含まれます。どの会社が照会したかも記録に残る形です。
- KSCは、自分が開示して見える範囲のほうが会社に見える範囲より長い。会員への提供は6か月まで、本人開示の対象は1年までです。開示報告書で6か月より前の照会記録が見えても、銀行の審査には提供されない期間にあたります。
「申し込みブラック」という登録区分は、確認した公式ページには見当たりません。JICCはよくある質問で、いわゆるブラックリストといわれるリストは存在していないと説明し、CICも審査は各社が独自の基準で総合的に判断するとしています。何件から審査に影響するかという件数の基準も、確認した範囲の公式ページには書かれていません。登録の種類は個人信用情報とはにまとめています。
申し込みを続けると、記録は何件残るか(月ごとの計算)
保有期間が6か月ということは、申込みを続けている間は記録がたまり続け、6か月目から増えなくなります。月ごとに数えると次のとおりです。
| 経過 | 毎月1社ずつ | 毎月2社ずつ | 毎月3社ずつ |
|---|---|---|---|
| 1か月目 | 1件 | 2件 | 3件 |
| 2か月目 | 2件 | 4件 | 6件 |
| 3か月目 | 3件 | 6件 | 9件 |
| 4か月目 | 4件 | 8件 | 12件 |
| 5か月目 | 5件 | 10件 | 15件 |
| 6か月目 | 6件 | 12件 | 18件 |
| 7か月目 | 6件 | 12件 | 18件 |
| 8か月目 | 6件 | 12件 | 18件 |
前提:1回の申込みで照会記録が1件登録されると仮定した計算で、実際の件数は会社と商品によって変わります。各月の最後の申込みの直後に残っている件数です。記録は照会日の6か月後の同じ日の前日まで残り、その同日には消えるものとして数えました(JICCがよくある質問で示す5年の例「完済日2024/1/29の場合は2029/1/28まで登録」と同じ数え方を6か月に当てはめた仮定で、申込みの記録について日単位の公式の説明は確認できていません)。
毎月1社のペースでも、3か月目には3件が残ります。前半にある目安「3か月で3件以上」には、月に1社ずつのペースでも3か月目で届きます。6か月目からは毎月2社なら12件、3社なら18件で一定になり、減ることはありません。
反対に、申込みをやめれば記録は減っていきます。1月に3社(6日・16日・26日)へ申し込み、その後は申し込まなかった場合は次のようになります。
| 日付 | 会社から見える記録 (6か月) |
KSCの本人開示に出る記録 (1年) |
|---|---|---|
| 3社目を申し込んだ日 | 3件 | 3件 |
| 申込みから5か月余り後 | 3件 | 3件 |
| 1社目の6か月後の同日 | 2件 | 3件 |
| 2社目の6か月後の同日 | 1件 | 3件 |
| 3社目の6か月後の同日 | 0件 | 3件 |
前提:上の表と同じ。3社とも別の会社で、照会が各1件と仮定。KSC以外の2機関の本人開示の期間は、保有期間と同じ6か月とみなしています。
最後の申込みから6か月がたてば記録は0件になります。ただし、記録が消えることと審査に通ることは別の話です。審査は各社の基準で、申込み記録以外の収入や他社の借入状況も見られます。
調べ方:CIC・JICC・KSCの公式サイトで申込記録の保有期間と記録内容の原文を確認し、再現できる計算(当サイトの計算スクリプト)で月ごとの件数を出しました。
申し込み件数が多いときの審査への影響

申し込みブラックになると審査の通過率が下がることが多いです。
ただ絶対に無理というわけではありません。
何度か書いたとおり審査基準は各社で対応が異なるからです。
銀行カードローンや大手消費者金融で通ることもありますが、申し込みブラック期間の審査は厳しい傾向にあるようです。
申し込みブラックの可能性が高いなら柔軟な対応をしてくれる中小消費者金融も選択肢にいれて検討してみる価値はあります。
中小消費者金融だから審査が甘いということはありません。
それでも大手と違って機械的な審査ではなく、個々の事情を聞いた上で融資してくれるところも多いです。
申し込みブラックだけが理由で借りられないのであれば、話を聞いてもらえる余地があります。
上記2社は中小消費者金融の一部です。
ほかにも消費者金融はいろいろあるので、特徴を比べてから申し込むと失敗しにくいです。
まとめ
申し込みブラックについてまとめました。
「ブラック」と聞くと「自己破産」「債務整理」「返済の遅れ」が原因だと思われがちですが、申し込みブラックは話が別です。
・これまで一度も借り入れをしたことがない
・クレジットカードすら持っていない
・返済の遅れなどは一切ない
という信用情報がきれいな方でもなりうるのが申し込みブラックです。
急にお金が必要になったときほど焦って同時に申し込みがちです。自分に合う業者を探して1件ずつ申し込むのが、結果的にいちばん早く借りられます。


